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2005年07月09日

落石岬・昆布盛

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輪行第二弾。根室の近くの、落石岬まで行ってきました。落石駅まで JR、その後は自転車か、自転車を押しながらの徒歩です。今日は背中に 4x5 のカメラと三脚、計約 5kg の荷物を背負っての小旅行です。自転車用のズボンと、オルトリーブのハンドルバッグと、4x5 の 300mm レンズがデビューでした。

8:15 JR釧路駅発
同じ列車に、職場の学生の一行と乗り合わせました。彼ら彼女らは厚岸で降りていった。
10:17 JR落石駅着
10:36 JR落石駅前出発
10:44 落石橋通過 1.93km
10:58 坂の上の看板(前掲写真)地点 4.22km
まずは、この看板地点の先の分岐点(送電所跡)で、比較的有名な灯台の方ではなく、人の行かなそうな「落石岬」の方に進みました。途中から草ぼうぼう。
11:22 落石岬電波塔ふもと到着 6.19km
電波塔から先は道がなく、落石岬の海岸近くまでは行けませんでした。写真は電波塔そばからの風景。
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11:46 同上発
11:59 分岐点(送電所跡)まで戻る 7.58km
この送電所跡には碑がありました。ここから今度は落石灯台の方に進みました。途中からは木道。幅 1m ちょっとの、丸太を並べただけの木道で、しかも地面からの高さが 1m ぐらいあります。これを自転車を押しながら歩くのはちょっとコワイ。
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ここで、(情けない)アクシデント。実は今日はあまり体調がふるわず、朝から少しボーッとしていました。それなのに無理矢理出かけたのです。距離も短いしアップダウンも少ないので、大丈夫だろうと水もボトル1本のみ。その上チョコレートを仕入れるのを忘れました。ここへきて、少しくらくらしはじめました。後ろの荷物が気になって、バックパックのチェストハーネスをいじったら、がさりと音がしました。あらららら。三脚落下。バックパックに縛り付けてあった三脚が、バンドがほどけて木道の下に落ちてしまったのです。
しょ〜もない。まあ幸いにして、木道の下は湿原ではなく乾いた土地でした。自転車を、落とさないように木道に寝かせて、木道からちょっと地面に降りて、三脚を拾いました。立ち入り禁止だけど、しかたない。ごめんなさい。拾って、木道によじ登ろうと、右足をよっと持ち上げたら…
ふとももがつった!…いてててて。右足が使用不能になったので、左足に体重をかけたら、こんどは左足がつりそうに…。いていていてて。しばしフリーズ。どうするア○フル!私は再び木道に登ることができるのかっ!!
なんとかかんとか、半分登って木道の縁に腰掛けて、回復を待つこと数分。なんだかくらくらするので、このまま立ち上がったら立ちくらみが起きそう。幅 1m ちょっとの木道なので、転落間違いなし。しゃれにならん。
ゆっくりと立ち上がり、めまいが起きないことを確かめてから、荷物を背負い、自転車を立てて、再出発。やれやれ。こうやって遭難するのね。チョコレートと充分な水があったら少しはましだったかもしれません。気をつけなくては。
12:12 木道上の立ち往生から出発
12:25 落石灯台ふもと着 8.6km
ここで写真を何枚か撮って(あまりうまく撮れなかった)、座って昼飯。ライダー風のあんちゃんがひとり、あとから歩いてやってきて、すぐ戻っていきました。
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13:15 落石灯台発
あの木道を戻るのはいやだったので、地図にあるもう一本の道、サカイツツジ自生地を東に迂回して戻る道をすすむことに。しかし、一面平らな草原。道もほとんど草に埋もれている。どこで分岐しているのかはっきりしない。たぶんこれが道だろう、というちょっとしたへこみ?を探して進む。やわらかい土の感触のなか、マウンテンバイクはゆさゆさと揺さぶられる。やばい、またくらくらしてきた。ここで倒れたら、今日は土曜日だから、きっと月曜の 3 講目の私の講義のときまで、私が遭難したことには誰も気がつかないぞ。しかもここははっきり言って道じゃない。誰も通らないぞ。う〜むこうやって遭難するのね。
ふと、目をあげると、あ、鹿だ! 100m ぐらい先を、3 頭ほどの鹿が猛スピードで駆けて、というか跳ねて行った。おいおい、あんなのに激突されたらひとたまりもないぞ。どうするアイ○ル、このまま進むか? (熊でなくてよかった、という説あり)
今、ふりかえってみるとかなり危険な状況だった。ここは引き返すべきだった。でも、アタマがくらくらしていて判断が甘く、そのまま進んだ。遠くに街が見えていて、たぶん大丈夫と判断したのだった。実際、大丈夫だったのだが、たまたま幸運だったのかも。
ちょっとの窪地を通り抜け、街に近づいてきた。このあたりから、道を造った跡がはっきりしてきて、戻れそうだと安心してきた。40cm ほどの小さな川を渡った。その先、あらら、ほとんど草に埋もれているが、道を鎖で封鎖しているではないですか。看板が立っているが、あっちを向いている。裏返しだ。鎖をくぐって、看板をふりかえって見てみると、「私有地につき、立ち入り禁止」。あらら。ごめんなさい。入ってはいません。出るだけですから許して。その先はちゃんとした砂利道になり、建物がある。浄水場のようだ。さっきの小川は浄水場の排水のようだ。
13:34 浄水場前通過 10.40km
13:45 行きルートと合流 11.11km
はじめの写真のところ(「落石灯台まで 1.4km」の看板)です。ああ、生きて戻った。やれやれ。ここからぴゅーんと下って落石港の町並みにもどります。舗装道路は速〜い!
落石港を右手に見ながら、今度は登りです。やっぱり今日は体調が悪い。途中でへばりました。でも右手の景色がよかったので、若干くらくらしながらも 4x5 を取り出し、休憩をかねて 1 枚。
13:53 登りの途中で休憩と撮影 12:54km
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14:10 同上発
14:24 JR落石駅着 15.34km
登ってしまったら、あとは快適な平地の舗装道。すい〜っと到着してしまいました。落石灯台で帰路を考えるときに既に予想済みですが、14:12 発の JR には間に合いませんでした。次は 2 時間後なので、ヒマです。駅に帰り着いて休憩してジュースをたくさん飲んだら元気になったので(こういう考えが危険?)、ちょっと昆布盛の方をポタってみることにしました。
舗装道を北に進み、浜松の浜がみえてきました。浜の近くに出ると、海のむこうにユルリ島・モユルリ島がはっきりと見えてきました。昨年、調査キャンプを計画して、天候不良で行けなかった、ユルリ・モユルリです。残念ながら、4x5 も 35mm もフィルムを使い果たしてしまったので、写真はまた今度。
14:58 昆布盛小学校前 19.09km
小学校の先は昆布盛の街へ急降下していきます。帰りに登ることを考えて、街まで降りることは断念。小学校の周囲をくるりとまわって引き返す小道をすすみ、帰路に。
15:06 CEF昆布盛ウインドファーム前 20.16km
このあたりには、でっかい風車がたくさんあります。風力発電ですかね。でも一つも回っていないぞ。
15:32 JR落石駅前着 23.91km
帰り着きました。のんびりと自転車を分解し、駅でボーっと待ちました。この駅の時間もなかなかよい。
16:11 JR落石駅発
高校生と思われる子たちが何人か、浴衣で乗ってきて、厚岸で降りていきました。お祭りがあるらしい。
18:05 JR釧路駅着

今回は距離はなかったのですが、やっぱりいっぱいいっぱいでした。疲れました。無謀でした。反省。次回からはどんなときでも、水と食料、特に非常食は余分に持っていこう。

投稿者 Makoto Hiroshige : 2005年07月09日 22:00

 
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