2005年02月25日
いまどきの外貨事情
海外旅行というと、到着した空港で日本円を現地の通貨に両替して、というのが定番である。私も今回の旅行の最初はそうした。しかしどうやら最近では(もしかしてしばらく前から?)少し事情が変わってきているようだ。
到着当日の空港で両替をした。ヨーロッパはユーロである。ところが空港の両替商はそもそものレートが少し高めな上に、結構な手数料を取る。私の場合は以下の通り。
日本円 1 万円→ 1ユーロ 約144.28 円→69.31 ユーロ
手数料 5 ユーロ→受け取り 64.31 ユーロ
実質レート 10,000 ÷ 64.31 = 1ユーロ約 155.50 円
かなり割高である。
一方、ウィーンの街には、いたるところに Bankomat という機械が設置されている。日本でいう ATM 兼クレジットキャッシング機である。私の場合 VISA のクレジットカードで、この機械から直接ユーロを引き出してみた。これはキャッシング(融資=借金)になる。銀行によっては、この Bankomat で自分の口座から現金を引き出すことができるらしい。この場合は借金にはならず普通に口座からお金をおろすだけになる。
クレジットカードのキャッシング金利は高いので、帰国後のできるだけ早い機会にクレジットカードのカウンターに出かけて、キャッシングした分だけ金利を含めて入金する。私の場合利息は年金利の金額を日割にして支払うものなので、一日でも早ければ利息は少なくなる。最終的に以下の通り。
460 ユーロ融資→1ユーロ平均約140.24 円→64,509円
利息 588 円→計 65,097 円支払
実質レート 65,097÷460=1ユーロ約 141.52 円
もし一万円ずつ細かく両替商で両替し続けていたら、1ユーロ 155.5 円。Bankomat だと1ユーロ 141.5 円。この差は 500 ユーロだと 7,000 円にもなる。もしこういう機械が利用できるなら、機械の方が断然おトクである。
いまや外貨両替の世界でも、対面商売より機械化自動ネットワーク商売の方に軍配が上がるのかもしれない。
なお、もっとよさそうなのは現金を使わずクレジットカードで決済するものだが、今回現金を多用したのは集団での旅行で割り勘が多く、現金を使う機会が多かったためである。
投稿者 Makoto Hiroshige : 2005年02月25日 21:00