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2006年01月06日
発送作業
勤務先の大学の、「受験生いらっしゃいませ」ポスターの発送作業をやった。これが、昔ながらの「家内制手工業」、まにゅふぁくちゅありんぐ、というやつです。折って、重ねて、袋に入れて、封をして、宛名シールを貼って、箱に詰めて、台車に乗せて運んで、「別納郵便」のハンコを押しまくって…。そういえば、どこかでこんな仕事、たくさんやったなあ。あ、北大オケの OB 会だ。ちなみに、封入作業の能率化に、ワタクシのコーガクハカセの知識と経験は全面的に…役に立ちません。
某 OB 会ではこの「人海戦術まにゅふぁくちゅありんぐ」から脱出するために、郵便局の印刷サービスを調べたり、宅配業者に変更したり、袋を印刷する時点からシールをつけたり別納印を印刷したり、などなど工夫して、手間を減らしたものだった。なんだかリセットされてしまった気分。
でも、今になって思うと、こうやって工夫すればするほど、事前の段取りが重要になり、かつその段取りはどんどん複雑になる。複雑な事前の段取りを遺漏なく遅延なくスムーズにできるのは「慣れた担当者だけ」となり、結局別の人に引き継げなくなって「無期懲役」になってしまう。それに、何かの都合でその「慣れた担当者」がダウンすると、仕事は完全に止まる。ロバストネスが低い、というやつね。
もしかすると、複雑な段取りを導入して能率を上げることは、あまりよくないことなのかもしれない。実施当日に、「あっ、人手が足りない、ちょっとそこのキミ、手伝って!」と、たまたま近くを通った何も知らない学生でも即戦力として活用できるぐらいの、単純明瞭かつ低能率の仕事にしておくほうが、よいのかもしれない。
投稿者 Makoto Hiroshige : 2006年01月06日 22:00