ディジタル内輪話

最初、安請け合いしたのですが、いざやってみると、参加者の事前登録や、パスワード配布などの事務作業も結構あります。さらに、教材をダウンロードして持ち帰るために、持ち込みのパソコンをネットワークに繋ぐ環境が必要。しかも 20 人分とかの、大人数。実はウチの釧路の大学には、そういう設備が常設されていない。

そこで、生協に来ている LAN の回線を食堂まで延ばし、ルータをかませてプライベートネットワークをつくり、24 口のハブを 2 台つなげて有線の接続を確保。さらに LAN ケーブル。手持ちでは足りない分 10 数本を、直前までシコシコと手作り。これでやっと、にわかパソコン教室のでっち上げが完了。30 本近い配線を取り回す仕込み作業も、なかなかの労働です。

10:00 からと、13:00 からの 2 回に分けて実施。最初は一つのシマ(テーブルのまとまり)の全てのパソコンがネットにつながらず、冷や汗でしたが、結局シマとシマを結ぶ配線を 1 本忘れていただけ、ということに気づき、解決。

で、受講した学生たち。まあ大半はそこそこマジメに受けていましたが、正直、あまり興味はなさそう。だいたい、面倒で読みにくい web ベースのテストを受けさせられて、わけがわからないから適当に 4 択を選んで進むと、なんだか診断されて、あーだこーだ言われて 300 分勉強しなさい、とか言われても、むかつくだろうねえ。それに教材をダウンロードしろといわれても、ダウンロード自体が細かく分かれていてめんどくさいし、ダウンロードした後も解凍などの操作がいるし、教材自身も細かい字でたくさん書いてあって読むのは大変そうだし。とにかく、こういう教材を熱望している人以外には、あまり魅力がなさそうだ。ある程度目的意識がはっきりしている人には、とってもありがたいんだろうけど…

手間の割に徒労感が多い。来年はちょっと考えよう。