2001.10.16 掲載 2001.11.1 更新

ホーバークラフトに乗った


九州大分市で開かれた日本音響学会に参加した際、2001年10月2日の帰路で、大分市街と大分空港を結ぶホーバークラフトに乗った。音楽仲間のいろんなメーリングリストで、乗った乗ったと騒いだが全然反応がないので、よく聞いてみたら、皆さんホーバークラフトがどんな乗り物なのか全く知らない/名前は聞いたことがあるがどんな乗り物だったっけ?という状況であることが分かった。ので、こんな乗り物です、ハイ。


大分ホーバーフェリー(株)のパンフレットより

乗り心地は、うむむむむむ。独特の揺れがある。揺れ、というより、跳ね、がある、といった方がいいかしら。当日は波は0.5mだったのでほとんど波はない。にもかかわらず、乗客全員でダンスを踊っているみたいに、周期的に、ぴょんぴょん、と上下に跳ねる。乗船実質25分だったし、まあ私は楽しかったけど、こういう揺れがダメな人はダメでしょうねえ。

ホーバークラフトは、地上も走ることができる、と知ってちょっとびっくり。港に横付けされているものだとばかり思っていたら、乗船時間になってゲートをくぐると、ホーバーちゃんはなんと陸の上にスカートを広げてちょこんとおすわりしていた。乗客一同「おー陸の上だ」。出発時間になると、まずはスカートをふくらまして浮き上がり、陸の上をずるずると進んで、ゆるいスロープを下って水上に滑り出る。きゃーサンダーバードみたいー。(サンダーバードにはこういうのなかったっけ)

# サンダーバードで思い出したが、スペースシャトルの初帰還の映像をTVで見たとき、こりゃサンダーバードの実現だ、と思ってしまった。

大分空港は、国東半島に出島のように出っ張っていて、その付け根のところからホーバーちゃんは上陸。陸の上の幅広の道を結構な距離滑って、空港の建物にほぼ横付けする(ちょっと離れているが屋根付きの廊下でつながっている)。上陸直後にアナウンス。「ホーバークラフトは特性上横滑りいたしますが、運行に支障はございません」。アナウンスが終わるか終わらないかのうちにずずずと横滑りを始めた。そっか、浮き上がってプロペラだけで進むので、急に方向転換はできないのね。

大分駅前から乗船場までバスで10分、乗船25分、計約35分。これがバスだと、別府湾をぐるっと回るので1時間強かかる(行きはバスに乗った)。まあ、跳ね揺れに耐えられれば、ホーバークラフトもなかなかおもしろい乗り物でしょう。

そういえば、行きのバスでは、停留所の名前のアナウンスがあるのだがなぜかよく聞き取れない。バス停の標識を見ているので漢字では認識しているはずなのに、なんて言っているのか聞き取れない。それもそのはず。「日出」=「ひじ」、「生石」=「いくし」。まあ国東や杵築もホッカイドウ人には読みにくいといえば読みにくい。「いくし」といったら、カメラの名前だよね、いまどきなら。



学会でのスナップ−院生諸氏と


by Makoto Hiroshige