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2011年08月16日

お気に入りのジャズ教本

ワタクシの周りでは近年、学生との行事や音楽素材の制作などで、ポップス系・ジャズ系のアレンジのリクエストが増えてきております。で、慣れない畑ながら少しずつ勉強中のワタクシ。

何年か前に発見し、とっても気に入っているのが、中島久恵著『モダン・ジャズ・ピアノ・レッスン』 Vol.1 & 2。といってもまだまだ全部読み切れていないのですが。

ピアノ弾き向けの、主にジャズ和声を訓練してくれる本です。始めの方は鍵盤の絵を多用し、譜面が出てこない。(後の方ではコードネームだけになって、もっと譜面が出てこなくなりますが…)。ジャズのテンションコードなど、どういう発想でそういうコードができたのか、はたまた弾く場合のコツみたいなものがたくさん書かれていて、そうだったのか、と、目からウロコでした。

あるコードをもとにして、その押さえ方で親指だけ半音下げると、できあがり、みたいな。紹介されている発想は意外と単純。でも、どういうサウンドが心地良いかという価値観が、クラシック、特に古典派あたりと異なっているだけ。

これをつまみ読みして特に私が思うのは、今私たちが使っている楽譜、いわゆる「五線」は、古典派あたりのクラシックの価値観に基づいた音楽を記録するのに、便利なようにできている、ということ。これと異なる価値観に基づく音楽だと、五線譜に書くとものすごく複雑になる。でも発想は複雑ではない。五線譜と合わないだけ。このあたりがきっと、この本で五線譜に音符という記述を極力使わない理由なのではないかと推察します。

しかしやはり、子どもの頃から五線譜に音符で育ってきて、音符があるとその位置に指が向かってしまうカラダになってしまっている場合、この本の練習課題などをやはり一度は五線譜にして、特に横方向の規則性を確認した方が、理解の助けになるようです。ワタクシの場合、練習課題(これがなかなかキツイ)をやっていると、途中で違うコードを弾いていても気がつかない…。まちがって覚えてしまいそうになります。

というわけで、一度五線譜に書いてみています。しかし、その五線譜と音符はぐちゃぐちゃ、シャープにフラット山ほど、衝突がたくさん。書くのは大変。Finale の助けを借りようか、それでは訓練にならないかも、と逡巡中であります。




投稿者 Makoto Hiroshige : 2011年08月16日 15:21

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